遠火は百目鬼目線のお話。
何度も読んでいますが読むたびに切なくなります。
初めて見たとき、綺麗な男だと思った―――
流し目でタバコの煙がすーっと流れてかっこいいですよね。
顔の傾け方といい、七原さんが火をつけるところといいもうほんとにかっこいい。
思わず次はいつ来ますか?って車で聞いちゃう百目鬼がおもしろいです。
何も考えずに口から出た言葉なのかなと。
百目鬼の人生が変わる瞬間ですね。
色々と言われて、
ホモ…なんですか?
ネコ…?
とぼんやりする百目鬼が可愛い。
警官の服に着替えて帽子をかぶらされ、
久々に着てみた感想は懐かしいか?
戻りたくなったか?
と矢代さんに聞かれる百目鬼。
矢代さんは百目鬼を堅気に、家族のところに返してあげたいんですね…
やっぱり矢代さんはヤクザが好きではなく、堅気の方がいいと考えているのかなと思わされます。
警官のコスプレでAVに出演を~~という話に続きますが、矢代さんが冗談っぽく終わらせようとしたところで、
頭がやれと言うのならやります
と返されて真顔になる矢代さん。
矢代さんに言われたら百目鬼なんでもしちゃうんですね。
矢代さんはお風呂場での百目鬼が言った
なんでもします
あなたの側にいられるなら
という言葉を思い返していました。
少し悲し気な気がする表情。
矢代さんはどう思ったのか・・
自分が思うような返事がこなくておもしろかったりかわいい反面、
自分がいたら百目鬼はヤクザの世界から出られなくて不憫だと思っていたのかな・・
大事な人のことが影山先生のことなのかと質問していたら
お前はいつも俺に聞いてばっかだな
と矢代さんが部屋から出て行ってしまった後の場面。
ソファで寝た矢代さんにそっと掛物をかけて、廊下で座る百目鬼。
なんで廊下でトイレの前なんだろ。
1話でも矢代さんに座れと言われてその場で座ってましたね。
百目鬼の心中が少し入って夜の街の場面へ。
俺には何もない
捨てたい自分ならある
感情すら捨てたいと思った
でも
簡単にはなくせない
戻れない
戻らない―――…
百目鬼は妹のことをずっと抱えているんですね。
父親が憎いとか
警官になったのに犯罪者になったということだけではなく、
自分がもっと早くに気付いていれば…とか
もっと早くに救えたはず…とか
ずっと自分を責めているんだろうなと。
こんなに優しくてまっすぐな百目鬼なのに、俺には何もないなんて悲しすぎます・・
夜の街の場面は回想なのか夢なのかわかりません。
最後のシーンのひらひらと手を振る若い矢代さんかっこいいです。
かわいいと言われて帽子で顔を隠す百目鬼。
あのシーンはほんとうにあったのか、百目鬼の夢なのか、妄想なのか。
矢代さんと百目鬼が昔に会っていてもおかしくはないですよね。
前半の先輩刑事とのやりとりは本当昔の話ではないかと思いました。
後半の矢代さんと七原さんが出てきたところは、
個人的には夢じゃないかな?・・・・・と考えている派です。
百目鬼が座って眠りについたような絵だったことと、
最初に初めて会ったとき――とあるので、
やはり二人が初めて出会ったのはあのタバコのシーンであってほしいなという思いです。
もちろん覚えていないような昔に会っていて、再会したという設定も全然嬉しいですw
矢代さんと
俺ともし警官の時に会ってたら
お前俺をどう思ったんだろうな
(…?)
…感じることは変わらないと思います。
ヤクザだとか関係なく
とういうやりとりをしていたので、
警官のころに戻ったとして、矢代さんを見てどう思うかというのを百目鬼が考えたのかな…と思いました。夢で。
でもそれにしては矢代さんがちゃんと若くてスーツも違ってイケメンなので、
やはり遠い昔に会っていて、警官時代の百目鬼は照れていたのかもしれません。
警官2年目の夏から4年入っていたとあったので、会っていたとしたら4年以上前のできごとですよね。
知らないうちに再会して3カ月で離れて、また4年後に再会するなんてほんと長い…
百目鬼には幸せになってほしいです。もちろん矢代さんも。